with Asimo

2023年09月5日 with Asimo

社長 川口の「ながもち」について。

代表取締役社長の川口 真輝です。

皆様もきっとよくご存じかと思いますが、四日市の代表的銘菓の一つといえば「なが餅」。我が家も皆大好きで、県外のお友達のお土産にすることもしばしば・・。

中2になる長男が夏休みの宿題の郷土研究のテーマとして選定したのが「ながもち」。「どうやらながもちも種類があるらしい?研究として色んなながもちを調べてみたい(親のお金で食べ比べたい)」という(安直な理由が見え透いていましたが(笑))ことで一緒に研究を見守りました。夏休みの平日とはいえ突然の訪問にも関わらず各社突撃取材を快く受けていただきました。

そもそもながもち発祥は1500年代と、戦国室町時代なんだとか!四日市は笹井屋さんの「なが餅」が一番有名だと思います。笹井屋さんの歴史が一番古く、戦国時代から続く超老舗なんですね。江戸時代からお伊勢参りが盛んになり、東海道宿場町として栄えたエリアで、持ち運びやすく食べやすい餅として広がっていった説が有力のようです。元々丸かった餅も参拝者が懐に入れやすいとか、焼き手が焼きやすいとかで長細くなって今の形になっていったとか。

またなが餅は桑名、鈴鹿にも存在し、それぞれ形や味、製法や原材料、成分、従量、単価なども違い、大変興味深いものでした。せっかくなので研究内容の一部を少しご紹介させていただきます。(諸説ありなのでご容赦ください)

桑名のながもちは「安永餅」と呼ばれ、安永と呼ばれた川船を待つ間滞在する宿場町が発祥で、松平定信が広めたのが始まりだとか。製造販売元は二社、一社は永餅屋老舗、もう一社は柏屋です。

桑名の安永餅と言えば恐らく大半が永餅屋老舗さんの商品で、観光バスがお店前に止まったり、長島温泉等商業施設にも常設しているので皆さんが召し上がる桑名の安永餅はきっと永餅屋老舗さんのものが多いでしょう。販売範囲も広く、大量に生産していることもあり、製造は一部機械にて。消費期限は製造日入れて3日。

かたや柏屋さんは1つ1つ手作りの手焼き。形も焼き目も1つ1つ違い、手間とこだわりを感じさせる。裏話では、柏屋さんも機械導入を検討したが、餅が羽二重餅のように柔らかくなり、大切にしたい食感や味にはならないということで機会導入を断念し、今も手作りに拘っているとのことでした。消費期限は製造日を入れて2日、時期によって変動するそうです。

次に四日市です。なが餅と言えば四日市の笹井屋さんのイメージが強い方がほとんどではないでしょうか?しかしもう一社、金城軒さんの太白永餅も忘れてはいけません。こちらも桑名の柏屋さん同様機械ではなく1つ1つ手作り手焼きでの製造&販売なのです。以前は近鉄など催事場への出店もあったそうですが、今は本店での製造&販売のみとなっているようです。消費期限は笹井屋さんが製造日を入れて4日、金城軒さんが3日でした。

興味深いことに桑名・四日市それぞれに「一部機械製造」と「完全手作り」が1社ずつ存在しており、長い歴史を経て今もその知名度を広げながら地元だけでなく県外からも愛される郷土の名産品としての地位を確立しているのです。

特長としては一部機械製造のお餅は均一にこねられているので食感も滑らかで柔らかいですし、焼き目も大きさ重さもほぼ同じで統一感もあり見た目もきれいです。大規模商業施設等でも販売されているので、買い求めやすく、馴染み易い&手土産として準備しやすい等メリットがあると思います。手作り・手焼きに関しては餅のこね具合と焼き加減や薄さ、あんこの味付け等こだわりが強く、食べ応えもあり「知る人ぞ知る」といった所にまた魅力を感じます。原材料の関係で消費期限が短い傾向にあるので、遠方の方への手土産には不向きかもしれません。

味の好みは人それぞれなのでぜひ皆さん食べ比べていただきたいですね!そして初日、2日目、と時間をおいて変わる食感の違いも感じていただきたいです!

家族で食べ比べてみて好みで意見は割れましたが、話し合った結果一致した意見は「機械製造をして購入しやすくしてくれているから色々な人がながもちを知ってくれて好きになってくれてるし、1つ1つこだわって作ってくれているお店があるからもっとながもちが好きになれる。どっちも必要不可欠!どっちもこれからも頑張って欲しい!!」ということでした。

 

是非皆さん、私たちの郷土銘菓「ながもち」を食べ比べてみてくださいね!

 

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